生まれ変わってもキミが好き【完結】


「そうだ。話し変わるけど、リン次の日曜ヒマか?」




気をつかってくれたのか、芽衣子が急に話題を変える。


正直、ほっとしてる自分がいた。




「日曜? あー……」


「なんか予定ある?」


「うーん、予定はないんだけど。テスト近いんだよねえ」


「テスト? ……ああ、そういや、テストの時期だっけな」




一瞬、芽衣子が遠くを見るような目をした。


なにか、あるのかな。




「でも、いいよ。勉強はちゃんとしてるし、1日くらい。あたしも芽衣子に会いたいし」


「大丈夫か? ムリしてねぇ? 数学とか」


「そ、それは言わないでよぉ……」




思わずテーブルに突っ伏すと、芽衣子にゲラゲラ笑われてしまった。

笑いごとじゃないのに、もう。



ただでさえ日下先生に睨まれてるのに、また中間の時みたいな点数取ったら……。


今度は間違いなく、職員室に答案飾られるよね。

それであたしは、先生たちの間で笑い者にされるんだ。


それは、すごく嫌!

< 207 / 372 >

この作品をシェア

pagetop