生まれ変わってもキミが好き【完結】
「そうだ。話し変わるけど、リン次の日曜ヒマか?」
気をつかってくれたのか、芽衣子が急に話題を変える。
正直、ほっとしてる自分がいた。
「日曜? あー……」
「なんか予定ある?」
「うーん、予定はないんだけど。テスト近いんだよねえ」
「テスト? ……ああ、そういや、テストの時期だっけな」
一瞬、芽衣子が遠くを見るような目をした。
なにか、あるのかな。
「でも、いいよ。勉強はちゃんとしてるし、1日くらい。あたしも芽衣子に会いたいし」
「大丈夫か? ムリしてねぇ? 数学とか」
「そ、それは言わないでよぉ……」
思わずテーブルに突っ伏すと、芽衣子にゲラゲラ笑われてしまった。
笑いごとじゃないのに、もう。
ただでさえ日下先生に睨まれてるのに、また中間の時みたいな点数取ったら……。
今度は間違いなく、職員室に答案飾られるよね。
それであたしは、先生たちの間で笑い者にされるんだ。
それは、すごく嫌!