生まれ変わってもキミが好き【完結】
「告白、するの? 相手に恋人がいて、想い合ってて、超ラブラブでも?」
「なおさら言うよ。好きな相手が、自分以外とイチャイチャしてるなんて、我慢できないじゃん」
深田くんの誤魔化しのない真っすぐな言葉に、ギクリとした。
まさしく、あたしの気持ちそのままだったから。
我慢できない。辛い。嫌だ。
『るいち』があたしの知らない女の人と、デートしたり、手を繋いだり、抱き合ったり、キスをしたり……。
色んなことをしてると思うと、気が狂いそうだった。
あたしがいなくなってから、あたしと過ごしていた時間を、別の誰かと過ごしてきたのかって考えると、
悲しくてどうしようもなくなるんだ。
あたしは机の下で、ギュッとスカートを握りしめた。
「で、でもさ。相手は困るよね。恋人がいるのに、いまさら告白されても……って」
「困るかもね。でも、嬉しいって、思ってくれるかもしれない。
付き合えるかどうかは、また別の話しだけどさ」
「フラれるの覚悟で、言うの?」
「言わなきゃ始まらないだろ? 大体、相手に恋人がいてもいなくても、OKもらえる確率が2分の1なのは変わらないよ」