生まれ変わってもキミが好き【完結】
「意地張るなんて、らしくなさすぎるぞ。清春はそうやって、常に小鳥遊さんに対して真っ直ぐじゃないとな」
「……余計なお世話だ、よっ」
「いっ!!!?」
「き、清春っ!?」
いきなり、清春が深田くんの頭をわしづかんで、頭突きした。
遠慮なしに、勢い良く。
す、すごい音鳴ったよ。
深田くん、相当痛かっただろうなあ。
「~~~っ! なにすんだよ! 俺はお前の為にと思ってだなあ」
「だから、余計なお世話。っていうか、さっき凛に触ってただろ。頭突きはそのお仕置き」
お仕置きって!
触ってたって、そんなのちょっと頬に触れたくらいなのに。
ああ、ますます深田くんに申し訳ないよ。
「凛。帰ろう」
「えっ? あ、でも……」
「いいから。行くよ」
「ちょっと待ってよ! 深田くん! ごめんね、ありがとうっ」