生まれ変わってもキミが好き【完結】
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散らかった、男の部屋。


机の下の、汚れたサッカーボールに、使いこまれたスパイク。

無造作に転がる鉄アレイ。



いつの間に、この部屋はこんなに男くさくなっていたんだろう。



ふせられた瞳にかかる、長いまつ毛。


筋の通った高い鼻。

日に焼けた茶色の髪。

広い肩幅、筋肉のしっかりついた腕。



いつの間に、目の前の幼なじみは、こんなに男っぽくなっていたんだろう。



変わってないのは、左目の下の、泣きぼくろくらいだ。



不意にきれ長の瞳が、こっちを睨んできて、どきりとした。




「なに見てんだよ」


「べ、別にっ」


「集中しろ。誰のために一緒に勉強してやってると思ってんだ」



あきれたように言って、幼なじみの日下琉一(くさかりゅういち)はまた、ノートに視線を落とす。



相変わらず嫌味なやつ~。

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