生まれ変わってもキミが好き【完結】
急いで正面玄関前の掲示板を見る。
1組1組確認してたら、確実に遅刻だ。
あたしは『た』だから、真ん中くらいを重点的に探そう。
うん、あたし賢い!
「えーと、小鳥遊凛、小鳥遊凛は……」
「あ。俺と凛、今度は同じクラスだ。よかったよかった」
自分の賢さに1人得意気になっていたら、
ぼけーっとあたしの横に立っていた清春が、のんびりと言って満足そうに笑った。
「えっ! 清春見つけたの? どこ!?」
「B組。あれ、副担の名前、知らないな。新任か? なんて読むんだろ」
「副担とかどーでもいいから! それより早く教室行かないと遅刻する!」
自分の名前を確認して、時計を見る。
うわ、もうHR始まるじゃん!
新学期早々遅刻なんて、まずいでしょ!
ただでさえ清春は遅刻常習犯のブラックリストのトップにいて、先生から目をつけられてるのにっ。
動きの遅い清春の腕を引っぱって、あたしは下駄箱へと走った。