生まれ変わってもキミが好き【完結】
「しかもこのクラスには深田(ふかだ)くんもいるんだよね~」
「あたしは清春くんより、深田くん派だなぁ。
清春くんには凛がいるから、望みナシだし」
「うわあ、またそれ~?」
これ、よく言われるんだけどさあ。
あたしと清春は、ただの幼なじみなんだけどな。
清春があたし以外の女子と話さないから、かん違いされるんだよね。
清春だって、あたしのことは幼なじみとしてしか、見てないよ。
「あたしと清春は付き合ってるとかじゃないってば」
「そんなこと言って~。ほんとは同じクラスになれてうれしいんでしょ?」
「う、嬉しくないよ! 授業中清春が寝たりサボったりしないように、見張ったりしなきゃなんないし! すごい大変! 全然嬉しくないもんっ」
「でたでたぁ。凛の天の邪鬼」
ダメだ。
あたしが何言っても、からかわれるだけ。
本当に、清春のお守りは大変なのに!
しょうがない、話題をなんとか別の方向にもっていこう。
「えーと、それより深田くんて? 誰だっけ」
「うっそ、知らないの? 凛ってほんと、男子に興味ないよね~」