生まれ変わってもキミが好き【完結】
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あれは……そう、
中学1年の夏だった。
よく晴れた日曜日。
炎天下の中サッカー部の試合を、派手な見た目の親友と応援に行ったんだ。
自慢の幼なじみが、1年生で唯一、後半から出場することになって。
めちゃくちゃ興奮したっけ。
「いっけぇぇぇぇ! そこだ! ああーっ! 惜しいっ」
「おい、リン」
「こらぁ敵チーム! いまのファウルだぞー! レッドだレッドー! 引っこめーっ!」
「リン。おまえ目立ってるぞ。他の女どもがすごい目で見てきてる」
「ええ? 女子の目なんて気にしてらんないよ! あたしは応援しに来てるんだから!」
かっこいい男子目当てで、グループで固まってお喋りしながら観戦してる女のコとは違って、
あたしは立ち上がって大きく手を振って、全身を使って幼なじみを応援していた。
幼なじみが掴んだチャンス。
あたしには応援しかできないから、せめて全力で応援したかったんだ。
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あれは……そう、
中学1年の夏だった。
よく晴れた日曜日。
炎天下の中サッカー部の試合を、派手な見た目の親友と応援に行ったんだ。
自慢の幼なじみが、1年生で唯一、後半から出場することになって。
めちゃくちゃ興奮したっけ。
「いっけぇぇぇぇ! そこだ! ああーっ! 惜しいっ」
「おい、リン」
「こらぁ敵チーム! いまのファウルだぞー! レッドだレッドー! 引っこめーっ!」
「リン。おまえ目立ってるぞ。他の女どもがすごい目で見てきてる」
「ええ? 女子の目なんて気にしてらんないよ! あたしは応援しに来てるんだから!」
かっこいい男子目当てで、グループで固まってお喋りしながら観戦してる女のコとは違って、
あたしは立ち上がって大きく手を振って、全身を使って幼なじみを応援していた。
幼なじみが掴んだチャンス。
あたしには応援しかできないから、せめて全力で応援したかったんだ。