生まれ変わってもキミが好き【完結】
あたしの夢は、あの頃もいまと同じ、教師になることだった。
でも幼なじみの夢は、聞いたことがなくて。
いつも「別にない」なんて言っていた。
でも、あたしはなんとなくわかってた。
照れくさくて、隠してるんだって。
当たっていたなら、それはすごく大きな夢だから。
毎日毎日、スパイクを手入れしていたよね。
プロの試合で、真剣に研究していたよね。
雑誌や本でも、熱心に勉強していたよね。
家でもありえない量の基礎トレを、日課にしていたよね。
あんたの夢は、サッカー選手になることだったんだよね。
そうでしょう?
それなのに……。
それなのになんで、教師になんてなってるの?
サッカー、辞めちゃったの?