生まれ変わってもキミが好き【完結】
るいちは学年で、成績を上から数えた方が早いくらい頭が良い。
あたしはその逆で、下から数えた方が断然早い。
くそー。
顔が良くて、頭も良くて、サッカー部では2年でエースって、なんだそれ。
むかつく! 完璧すぎてむかつく!
ピーマン食べられないくせに!
「……リン。おまえいま、俺の悪口言っただろ」
ぎくっ。
あたしは慌てて、自分の口を手で覆う。
な、なんでわかったの!?
あたし口に出してなかったよね!?
「な、なに言ってんの? 悪口なんて言ってなかったじゃんっ」
「心ん中で言ってただろ。顔がそういう顔だった」
「元からあたしはこんな顔だもん! 悪かったね、ぶさいくで!」
「はあ? 別にぶさいくとは言ってねーだろ。……ぶさいくだけど」
聞こえてるぞこら!
怒りで手が震えて、シャープペンの芯がポキリと折れた。
あーもう、ほんとむかつく!
もっと優しい幼なじみがほしかった!