生まれ変わってもキミが好き【完結】



気づけば彼と、

『るいち』……日下先生と、並んで廊下を歩いていた。



容量オーバーで、頭がまるで働かないや。


ぼーっと、隣りを見上げる。




背、伸びたんだね。

スーツなんて、似合うようになっちゃって。



そりゃそうか。

もう、28才? なんだもんね。


あはは、おじさんじゃん、おじさん。



あたしまだ、14才だよ。

まだ14才やってるんだよ。



それなのに


なんで1人で勝手に、おじさんになってんのさ。




ばか。



ばかるいち。










……だめだ、どうしよう。


『柏木リン』の記憶に、感情が引っぱられてく。


頭がガンガンする。



ちょっと、落ちつこうよ、あたし。


冷静になれ。



あたしは誰?


『柏木リン』じゃない。



小鳥遊凛でしょ!



< 61 / 372 >

この作品をシェア

pagetop