生まれ変わってもキミが好き【完結】
「このコ? 清春の幼なじみって」
「そう」
爽やか王子こと深田くんが間近であたしを見た。
なんか周りの空気が一瞬で清浄化された気がする!
歩く空気清浄機!
「よろしく。俺、深田恭次。もう体調いいの?」
「う、うん、すっかり。小鳥遊凛です。よろしく」
キラキラの笑顔を向けられて、あまりの眩しさに思わず目を細めちゃったよ。
ユキちゃんとアリサを見たら、2人とも深田くんに見惚れてた。
なんとなく、2人の気持ちがわかったかも。
すごい威力だもん、彼のキラキラ。
「恭次。あんまり凛に笑顔振りまくな」
「なんで? あー、ははっ。嫉妬か? わかりやすいなー、清春は」
「おまえの笑顔は、ある意味公害だからダメ」
「ちょっと、清春。なに言ってんの?」
こんな爽やか王子の笑顔を公害って。
万年寝太郎の分際で!
でも深田くんは気にした様子もなく、ますますおかしそうに笑った。
さすが王子さま、心が広いね。
爽やかイケメンなうえに性格もいいなんて。
こうなると断然、清春よりかっこいいじゃん。