生まれ変わってもキミが好き【完結】
「別にオジサンて年でもないだろ。なんか、怪しい」
「あ、怪しくないし! 変なこと言わないでよ!」
気まずくて、つい大きな声を出してしまう。
なんでだろう。
なんで気まずいって感じるんだろう。
清春にこの気持ちを知られて、あたし焦ってる……?
相手が教師だからかな。
それとも、清春に秘密を作ってしまったからかな。
わからないけど、なんとなく、どっちものような気がする。
「怪しい……」
「清春しつこい!」
そのあとも清春に、しつこく疑われた。
ずっと一緒に過ごしてきた幼なじみに、隠しごとをするのは初めてで。
これからどうしていけばいいんだろうって、頭が痛くなった。