哀。愛
達也の事考えてたら、頭が痛くなってきた。

「大丈夫?柏木?」

「うん・・・。ちょっと頭が痛くなっただけ。でも、大丈夫だからっ。」


仲田くんには迷惑かけられない。これは、私の問題だから。

「そっか。でも心配だから家まで送るよ。てか、家に誰かいる?」

「お母さんもお父さんも仕事だからなぁ。」

「倒れたら、やばいじゃん!!ちょっと携帯貸して。」

「えっ。ああ、いいよ。」




何でか分からないけど、仲田くんに携帯を渡した。仲田くんは何か操作をしている。


何をしているかは、よく見えない。仲田くんは背が高くて、背の低い私からは何をしているのか分からない。



少し経つと、携帯が戻ってきた。


「携帯、俺のメアドと電話番号登録しといたからなんかあったら、すぐ連絡しろよ。」

「うん。わかった。」



まさか、仲田くんのメアドもらえるなんて。でも、達也がなんて言うか分からない。





でも、消す気はなかった。仲田くんのメアドがあるだけでなんか安心するんだ。

守ってくれている気がする。


「なんだよ。そんなにニヤけて。」

「えっ!そんな、ニヤけてないもん!!」


いや、もしかしたらニヤけてたかも








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