哀。愛
「仲田くんも頑張って。」


私の精いっぱいの応援。届いたかな。



「おう!俺にかかればすぐできちゃうもんよ。」



そう言って仲田くんはまた自分の仕事に戻っていった。





「何何?俺にはそんなに頑張って!っとか言わないくせに。俺寂しいわ。」



「陽には可愛い、可愛い彼女がいるでしょうが。」





こんな陽にも、実は彼女がいたりする。

しかもそれが千華という私のお友達。



「おお。なんか早く会いたくなってきた。もう今日は終わりでいいだろ?
俺の可愛い、可愛い千華が待ってんだよ。」



陽に言われるまで気づかなかったけど、気づけば時間はもう6時を過ぎていた。


9月の最終下校時刻は6時30分。あと30分しかない。


「俺のは余計だからね!!今日はもうおしまいでいいよ。また明日から頑張ろうね。」



そう言うと、陽はそそくさと千華のもとへ走って行ってしまった。






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