愛羅武勇。
2人は迷わず4組の教室に入っていった。


「なあマサキ。なんで俺等このクラスって分かるん?」


後ろの出入口に1番近い席の前後に,マサキとイサムは座った。


「マイコちゃんに聞いてん。転校生のこともな♪」


マサキは左手の小指を立て,はめている指輪をちらつかせた。


「今年もマイコちゃんのクラスか!ほんまかあ。。。☆」


マイコちゃんは去年の2人の担任で,29歳。

マサキと付き合っている。



「大阪ギャル。。。」


イサムは目をつぶった。

「やっぱ金パで巻き髪やなあ。。。
スカートとかめちゃ短くて。。。
香水の香りぷ-んで。。。
まつげめっちゃ長くて。。。
微妙な黒肌。。。
カッターシャツも胸元開いてて。。。

。。。」



「。。。イサム煙草吸わへん?」


マサキがポケットから煙草を出して立ち上がった。


「。。。あほかお前!」

イサムが勢いよく立ち上がり,マサキの煙草を掴んだ。

「今日から禁煙や!ギャルに会うた時くっさい匂いやったらかなんやろ!」

「俺関係あれへん。。。」

「誰かっええ匂いの香水ないけ!?」
マサキの言葉を無視して,イサムは教室を見渡した。

「そこのギャル男くん!香水貸してくれや!」
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