愛羅武勇。
☆夜桜お七暴走☆
ドウンドゥンドゥンドゥンドゥン
イサムは夜の繁華街の大通りを愛車CB-Rで走っていた。
「遅れるしッ!!言い出しっぺの俺が遅れたらマサキに殺されてまうっ」
「でも。。。」
「煙草吸いたいしコンビニ寄ろ♪」
近くのセブイレに単車を停めた。
「何すんの!しつこいなあ!」
「ん?」
イサムが顔を上げると,淡いピンク色のロングドレスを着た女の子がいた。
周りには数人のギャル男が立っている。
「いい加減にしてや!ほんま急いどんねん!」
「ええやん♪カラオケとか行こおや♪」
「俺車あるし-☆そこのコンビニに停めとおやつやで」
ひとりの男がコンビニを指差した。
「え-っほんまにぃ?あの1111のシーマあ?」
男達の後ろから別の声が聞こえた。
「誰やねんお前!?」
ひとりの男がイサムの胸元を掴んだ。
「誰かわからへんのけ?」
全員の動きが止まった。
「うちのもん全員にあのシーマ可愛がってくれ言うとくわな」
イサムがにっこり笑った。
「おいっ兵藤やんけ!兵藤勇や!」
男達があとずさる。
「ほんま,すんません!」
「すんません!!」
慌てて車に乗り込み,去っていった。