恋しても、愛しても、夢は見ないから
『ユキ先輩♪
付き合ってんの?』
『…!?ナイ!!!』
へぇ〜、と言いながら
信じてなさそうな笑みを浮かべてる。
『私が駅前にいると
いつも何処からともなく現れるの!
こっちは超迷惑!』
『…あんた駅前で何か用事?』
『…………別に。
マックでお茶したり』
『一人で?何してんの?』
『……とにかく!急いでるから!!』
半ば強引に話を打ち切ると
ユカは少し驚いた表情を一瞬見せたけど
私は構わず教室をあとにした。