恋しても、愛しても、夢は見ないから
『…う〜ん。
このままだと全部入らないなぁ』
そう言うと、後ろ手に掴まれ
ぐるりと身体を回された。
手が使えずバランスを失った身体は、
膝を立てたまま頭の方から崩れ
聖におしりをつき出すような形で倒れた。
そして次の瞬間には、
『……?!
っひぃ…!きゃぁぁ!!』
鋭い痛みが走った。
身体が裂けるような衝撃に
涙が勝手にぼろぼろと落ちる。
侵入を許さない部分に無理矢理
ねじ込まれた機械的な異物が
身体の中を占拠する。
『…ほら入った』
耳元で満足そうに聖が囁いた。
全身がざわざわと逆立つ感覚に襲われながら、
聖に見放されることだけが怖かったから
受け入れることを止めなかった。