恋しても、愛しても、夢は見ないから

『…唯』


聖は私の目から視線をそらさずに辛そうに言った。



『…でもね、唯。

唯がその人より僕を選んでくれたとしても、また唯は同じことをするかもしれない。

そう思うと辛くて怖いんだ。』




聖の辛そうな顔をみるのは
初めてだった。





『…唯を信じられなく
なりたくないんだ』






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