恋しても、愛しても、夢は見ないから


『……うん。』


すべてを脱いで聖の前で
身体をさらけだすと

聖は触ることもせず、
見ることもせずに

ただ私の目をじっと見た。




見られてるだけで
身体の奥から生暖かい
トロリとしたものが溢れ出してくのを感じた。





そんなに経ってないはずなのに
気の遠くなるような目眩すら感じた。





『…まずは、嘘をついたお仕置きだね』





……!?





『ひざまづいて、手を前について。』





聖に言われた通りにする。




聖は私の後ろに回り、
同じようにひざまづくと、

次の瞬間、お尻にピシャリという音とともに痛みと熱がはしった。


『……っひぃ!!』



…パシンッ!…パシンッ!!



連続して容赦なく打たれる。



『…っ!………痛っ!?』



『……痛いじゃないでしょ?

ごめんなさいは…?』




更に叩かれる強さが増していく。




『……ひっ!!
……ごめんなさいぃ!!』






泣きながら何度も謝り、
お尻が熱をもって感覚がなくなる頃にやっと聖の手が止まった。





『…お仕置きにならなかったかなぁ』





リビングに低く響いたその声は
どこか冷酷な遊びを楽しむような感じすらした。




< 80 / 119 >

この作品をシェア

pagetop