恋しても、愛しても、夢は見ないから
『…唯、しばらく忙しくて
なかなか会えなくなりそうなんだ…』
ココアをもってきてくれた聖は
私の隣に座って静かにそう言った。
『……なんで?』
声が細く震える。
こんなことを聞くのを聖は
嫌がるかもしれないけど、
聖との時間が失われる不安に
寂しくて耐えられなかった。
…昨日のことがあったから
距離を置かれるのかもしれない。
…それともあの女の人がいるから?
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