恋しても、愛しても、夢は見ないから


静かに携帯を閉じて
目をつぶって頭に想い浮かべる。

それを念じるように
重石をつけ心の奥に鎮める。


さっきまでの胸の熱がスッとひいて
一瞬だけチクッと痛んで消えていった。


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