First☆love
内心はバクバクだった。


初めて友達とも言える人を撮影に連れて行く…。


「…わかった。行く。」


「ほ…本当ですか??」


「あぁ…金曜日にでも待ち合わせ場所と時間決めといて。」



「わかりました!」


「じゃまた明日な!」

「はい!」



お母さんに言わなくちゃ!

私はキッチンへ急いだ。



「お母さん!」


「あらぁ~美優ちゃんお帰り~。」

「ただいまお母さん。それよりさ、今週の土曜日友達もいい?」


「あら美優ちゃんがお友達連れていくなんて初めてじゃない。美優ちゃんの大切な人?」


「大切…な人…わからない。一応友達!」

「そぅ…なら13時にいつもの所にお願いね。」


「はぁい。」


私は部屋に戻り窓を開けた。


するとそこには来た道を戻っている先輩が見えた。


先輩…。






もしかして家…逆方向なんじゃ…。







優しい…んですね。




その優しさはみんなにですか?





それとも私だけ?


















毎日があっという間に過ぎて、いよいよ明日は撮影の日となった。




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