First☆love
「あっ…悪い…遅くなって…。」

「ううんどうしたの?顔赤いよ?」


「えっ…あっいや大丈夫。」


「そぉ?」

なんか山下君の様子がおかしい…。


なんていうか…


そわそわしてる。



「あっ…あのな…美優って彼氏いんの?」

「へ?ううんいないよ…。」


「じゃ…じゃぁ好きな奴とかは?」


好きな人…。


私の頭の中には雅章先輩が浮かんだ。


「い…いないよ。」


「…俺…さ…一目見てから…お前のこと…お前のこと好きになった!付き合って下さい!」


「えっ…えぇ~!?」


私はびっくりした。


山下君とは…ううん…クラスの男子とはあんまり話したことがない…。

だからこんなことになるなんて…。


「…返事…いつでもいいから。」


困ってる私を見兼ねてか、そう言ってくれた彼…。


優しい…。

「わかった…。なるべく早く返事出すね?」

「おうっ!!」


そういって教室から出ていく彼はなんだかちょっぴりかっこよく見えた。


あっ!


私も部活…急がなきゃ!


走って部活に向かったが、練習はとっくに始まっていた。




「なんかあったのか?」

私がくるのが遅かったせいか、雅章先輩は心配してくれた…。


「…あっ…大丈夫です。」

私は一言言って、いつもの仕事に取り掛かった。


山下君…

本気なんだろうな……


私もしっかり答えなきゃ…。


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