First☆love
「先輩の背中…おっきい…。」

「そりゃぁ…お前より大分でかいからな…。美優お前何センチだよ…。」

「私は…今年で152センチになりました!おっきいでしょ??」

「…ちび…。」

「なんか言いました?!怒」

「いや…可愛いサイズだと言ったんだ。」

か…可愛い…。


小さいのも…得なのかな…。


「急に黙ってどおした?」


「…い…いえ。」


なかんだか恥ずかしい…。





家までの道のりは遠かった。





けれと私にとっては…






今までで1番…




短く感じた。




「着いたぞ。」


先輩の背中の温もりが離れていく…。



ちょっぴりその瞬間が切なく感じた。





「せ…先輩…。ありがとうございました。」


「…あぁ。」


いつものように手を振りながらそのまま歩いてく先輩…。


知ってますよ。


そっちは家じゃないこと…。


いつもバレないように一回家を通りすぎて、来た道を戻ってること。



先輩…。



雅章先輩…。



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