First☆love
「うん…必ず行く…。」


「待ってるから、絶対に来いよ。」


「うん。約束は守る。」


「…ありがとな…。」


そう呟いて教室を出ていくあなた…。




ごめんなさい…




ごめんなさい…



私は心の中で泣いた。







少し部活を遅れたせいか、また雅章先輩が心配してくれた。



「…大丈夫です。」


そお言って自分の仕事を始めた。



私の頭は雅章先輩と山下君の悲しそうな顔でいっぱいだった。








帰る時…。


「最近お前なんか変だぞ?」



山下君のことかな…。


「いや…何もないですよ!!」


「…なんか無理しているだろ。」


先輩はちょっとのことでも気付いてくれる…。


優しい…。


少し…涙がでてきた。


「…無理しなくていいから、少しずつ話せよ。少しは楽になるだろ…。」


先輩…


なんで先輩はそんなに優しいんですか…。

つい甘えたくなります…。


甘えても…いいんですか?




私達は途中にある公園に行って、ブランコに座った。



そして山下君の告白のことを話した。


「…そっか。辛かったな…。」




「…いえ。私よりも…山下君の方が…。」


「…大丈夫だから…。」



そう言って先輩は後ろから抱きしめてくれた。


「…せ…先輩///」


なんだか先輩の腕の中は心地が良くて…


それだけで幸せだった。



< 24 / 48 >

この作品をシェア

pagetop