First☆love
愛美ちゃんは近くにいた野球部員を呼んで何か話しこんでいた。


私は相変わらずぼっ~と部活している野球部の人達を見ていた。


「今日は迷子じゃない訳?」


この声…。


「あっ…あの時はありがとうございました!あの…これ…。」

私は昨日貸してもらったハンカチを差し出した。



「あぁ…別に返さなくてよかったのに。」

えっ?


そうなの?


私が不思議な顔してると、別の先輩が話し掛けてきた。


「やっぱ美優ちゃん可愛いねえ~!なぁ雅章!!」

「…さぁ。」


「ったく素直じゃないなぁ~…。」


雅章…先輩


私が彼の名前を知った瞬間だった。


「えっあっ…あのっ!なんで私の名前知ってるんですか?!」


「「えっ??」」


二人の顔は驚いたように目を大きくあけていた。


「いゃ~如月美優っていえば、1年の中で1番可愛いって評判だよ?知らない方がおかしいって!笑」


私は真っ赤になって今にも茹でダコ状態だった。


「…そんな…。私なんか可愛くないのに…。みんなの目おかしいよ…。」



(((いや可愛いから!!)))

野球部員全員で心の中で突っ込んだ。


「で?その美優ちゃんがどうしたの?」

「あっ…実は「この子入部させてあげて!」」

私の声を遮るように愛美ちゃんは話した。


「なんだぁ~愛美、美優ちゃんと友達になったのかぁ。」


2人は知り合い?


雅章も頭に?が飛ぶように不思議な顔をしていた。


「あっ紹介がまだだったね!この朔也は私のばか兄貴!」

「えっ~!お兄ちゃん?!」

「初耳…。」


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