First☆love
だから愛美ちゃんはマネージャーが空いてるって知ってたんだ。


「…美優ちゃん…ふつつかな妹ですが仲良くしてあげてね。」

「は…はい!」


私と愛美ちゃんは仲良しだもんね!


「で…美優…さんは入部希望な訳?」

周りの野球部員全員が息を飲んだ。


「は…はい一応…。」


「そっ…。」

そって…えぇ~…

聞いといてそれだけですか?!


「ごめんねえ、美優ちゃんこいつ恥ずかしがり屋だから♪」


「うるせぇ!」


恥ずかし…がり屋?


そうなんだ…。

「じゃお兄ちゃん美優のことこれから頼むわよ!辺な虫がつかないように!!」

「は…はい。」


愛美ちゃんすごい…。

朔也先輩が圧倒されてる…。


「じゃあ、今日はとりあえず部室の片付けでもお願い。」

「は…はい!」


「じゃ美優またあした学校で!」

愛美ちゃんはそう言って帰ってしまった。


一人は淋しいよ…。


片付けは意外と時間がかかり、部活が終わる時間になっていた。


「すげ~!」

「きれ~!」

「部室じゃない!」

よかった。

喜んでくれたみたい…。


「お疲れさん!」

ポンッ

私の頭には温かい手があった。

「…あっ…雅章先輩…。」


「…俺の名前知ってたの?」

「いえ…先程、朔也先輩がそう呼んでたので…。」

「あぁ…そっか。」


き…気まずい…。


「えっ…と…着替えなきゃだから出てくんねぇ?」

「あっ…すいません///」

私は慌てて外に出た。


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