君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
「万里ちゃん、ちゃんと笑えるようになるといいな。」

菜々美が呟く。

結局、あれから俺たちは、万里の家庭教師を始めた。

月、水が菜々美。

火、木が俺。

家庭教師始めてから、俺たち3人はあまり時間が揃わなくなり

一緒に居る時間が無くなった。

郁人も会社の方と、ゼミの方とあちこち忙しい。

俺は、結局郁人に誘われ

郁人の父親が社長をしている会社に内定をもらった。

卒論も完成しているので、時間に余裕があった。

逆に菜々美は、ゼミのリ-ダ-になり、忙殺されていた。

そんな中、俺にとって偶然の産物だったが、

家庭教師を引き受けた菜々美は、

よく、俺に万里の話を振ってくる。

俺たちだけの話題を持つことで、

特別なつながりが育っていた。







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