君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
アパ-トの部屋の前に女の子が立っていた。

振り向いて走り寄ってくる


万里?


「先生。」


そこに立っていたのは


小さかった万里じゃない


身長も20センチ以上伸びた?


フワッと顔にかかる位の髪


でも、笑顔はあの時のまま


「驚いたな、万里、帰ってきたのか?」


「うん、先生に会いに来たよ。」


「菜々美先生に振られちゃったでしょ。」


えっ


「先生が泣いてるかと思って。」


「振られてないよ。」


「そっか、告白しなかったんだ。」


「そんなんじゃ、気持ちを引きずっちゃうじゃない。」


「初めから分かってたことだよ。」


「告白して、振られて、そして私を見て。

 先生のために大人になったよ。

 私を見てよ春日。」




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