君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
「春日」

と呼んだ万里の顔がまっすぐ俺を見る。

俺の前から君が居なくなってから

いつも探していた


黒く大きな君の瞳

見つめると揺れる


気がつくと唇を重ねていた

触れた唇から

万里の息が漏れる

はっとして

離れた。


「ごめん」


「ううん、ずっと待っていたから。嬉しいよ。」


「万里、、俺、」


「大丈夫だよ、でも今度は好きになってからしてね。」


万里は俺を見透かしているような瞳で俺を見る


さっきまで止まった時間が動き出した。




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