君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
「俺が、菜々美に気持ちがあることを知っててそれを言うことがどう意味なのか
解ってるのか?」
「解かってるよ。俺は菜々美を信じてる。
春日、おまえの事も。
おまえがどんなに菜々美を大切にしてくれているかも解かってる
こんな風にお前に頼むことが
どんなにひどいことなのか解かっているんだ。
それでも、おまえに頼みたい。
傍に居て菜々美を守ることが俺にはできないから。」
郁人の淡々と語りかけるような口調に感情が冷やされていく
、
俺は郁人のこういうところが好きなのだと思う。
今まで、俺たち3人がが微妙な関係ででも長くいた要因が
俺の郁人への想いに起因する。
男を好きなんて変な話だ憧れて已まない存在、
人としてこうありたいという形そのものなんだ。