君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
菜々美のアパ-トが決まり、

明日にも引っ越す段取りが決まってゆく。

俺が、ここにいる意味はもうないだろうと



「菜々美、この間のは取り消すから。」

と肩を叩いて席を立つと、

菜々美は何のことかわからないというそぶりでいたので、

「郁人に聞いて。」

と、二人の元をあとにした。


俺は万里のことばを思い出していた。


「告白して、振られて、あたしを見て。」


ごめん万里まだまだ、俺は菜々美を送り出せそうにないよ。


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