君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
やっぱり今日話しておかないと、

取り返しのつかないことになる前に

菜々美が真相を知っていて、

何事もなければそれでいいし、

「ま、それはいいとして、お前、郁人に会ってるのか?」

「え、あ、ううん引っ越しの日から会ってない。」

「連絡は取ってるのか?」

「いや、最近電話も来ないし、メ-ル一方通行なの。」


やっぱり菜々美は知らないんだ。

何もなければ、郁人は菜々美に何か言ってきているはずだ。

だとしたら、噂が事実だとしか思えない


「ばあか!!なんかとんでもないことになってるぞ。」


「!!とんでもないって。」



「郁人副社長の娘と付き合ってるって、

 結婚するとか副社長が言ってるらしいぞ。」



菜々美はポカンとした顔をして俺を見上げた



「。。。。。。え?」

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