君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
会社の近くのカフェで、

郁人と、菜々美に最後に三人で会った。



「やめてどうするのよ。」


菜々美が呆れた顔して聞いて来るので。


「人生修業。ちょっと色々経験積んで会社作ろうと思ってる。

 会長みたいになるのが目標。

 帰ってきたら色々相談乗ってくれよ。郁人。」


「かっこいいな。」


「郁人~っそんなこと言ってる場合?

 春日?大丈夫なの、

 何かあってからじゃ遅いのよ。」

大丈夫だって、とか、言いながら、

心配されるのが心地よいい。

「ちゃんと帰ってくるから。」

笑って伝えた。


「じゃ、そろそろいくわ!」


「連絡してね!」


「おうっ。」

振り向かず手だけ挙げて店を出る。











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