君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
「今日はさ、万里にお願いに来た。」

「お願い?」


「何年かかるかわかんないけど、

 もう一度万里を見つけに来るから

 その時また会ってくれる?」


「分からないよ、そんな約束できないよ。」


「そうだな、ごめん勝手だよな。」


「あたしが会いに行きたくなったら会ってくれないの?」


「万里。」


「あたしは、待つだけなんてしない。

 好きな気持ちにストップなんてかけられないよ。

 連絡して。

 毎日して。

 生きてるよ。

 好きだよ。とか声を聞かせて。

 そしたら何年でも待っててあげてもいいよ。」


「万里、おまえが好きだ。」


気が付いたら、口に出ていた。心の隅に燻っていた気持ちが

いつの間にか大きくなって、目の前に広がっていた。





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