君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
「行ってくる。」

万里の頭をくしゃっと撫ぜた。


「行ってらっしゃい。」

笑顔をぎこちなく作って笑った。


離れがたい気持を拭い、改札をくぐる


振り返るとさっきと同じ笑顔で俺を見つめる万里が居た。


戻って抱きしめたい気持ちを


抑えてホ-ムに向かった。



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