君の瞳に魅せられて ***春日の恋***
「ほら、これでも飲んで落ち着け。」


ココアを手渡すと、

嬉しそうにに手に取り、

コクンと飲んで


「おいしい。」


と笑顔になる。


「そんなんじゃ置いてけなくなるだろ。」


「なんで戻ってきたの、カッコよく送りだしたのに。」


「電話番号とメルアド聞いてないから。毎日連絡するんだろ。」


「ホントに?それってカレカノ見たいな感じだよいいの?」


「いいんじゃない?俺はお前の言うとおり、告白して振られて

 お前にしようと思って見つけに来たんだけど。」


「えええ~~そうなの?」


「今更だろ?好きになったらキスしろって言ったのもお前だよ?」


「そおなの?別れに来たと思ったから。」


かみ合わない俺達、さっきまで一緒に居た時間はなんだったんだと

顔を見合わせて笑った。




< 97 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop