大好き。ただそれだけ
初めて会ったときから生意気で
誰にでも敵意剥き出しで…
「あ…」
「…」
他校との合同合宿
「ども」
「あぁ」
たまたま廊下で越前とはちあわせ
「じゃ」
「あ、ちょい待て」
俺の横を通りすぎようとする越前の
手を掴み
「な、なんスか?」
今現在こんな状況になっている
「跡部さん?」
「あ、悪い」
「いや…」
「あれ?越前じゃないか」
「跡部も一緒だね」
「河村先輩、不二先輩」
「こんな所でどうしたんだい?」
「それに………手なんか繋いで」
なんだ今の長い間は
つか、この雰囲気で今は話しかけない方が
いいってわかんねぇのかよ
「なんか俺達は邪魔みたいだね」
「そうみたいだね
じゃあね、越前。跡部」
「お疲れっス」
「あぁ」
「跡部さんどうかしたんスか?
てか、そろそろ手、離してくれません?」
「無理だ」
「は?」
この生意気で敵意剥き出しで…
いつからか…いや。多分初めて会ったときから
俺はこいつに惚れてる
「好きだ」
「…は?」
「なんて顔してやがる
俺様からの告白、断るわけよな?あーん?」
「…」
「からかってるんスか?」
「からかってるように見えるか?」
「見えないっス」
「じゃあ返事は?」
「…」
いきなりすぎたか?
いや、こいつは鈍い
これくらいはっきり言わねぇと他の
誰かにとられるからな
「ふん、まぁいい
俺様は気が長い方じゃねぇが
明日までは待ってやるよ…じゃあな」
「…は、はい」
まさかの告白に呆然と立ち尽くし
思わず返事をしてしまった越前…
自信満々の跡部
よく分からず
呆然としている越前
越前の答は?
End
→あとがき