黒白彼氏
* 第 1 章 *
≪羅螺Side≫
4月。
新しい制服を着て、新しい靴を履いて、今、重い荷物を持って家をでる。
「ママ、いってきま~す。」
「あら、もうそんな時間なの?
羅螺ちゃんがいなくなるのは寂しいわね~。
頑張るのよ、いってらっしゃい。」
お母さんは忙しかったのか、リビングで見送ってくれた。
私の名前は【若月羅螺(ワカツキ ララ)】。
今日から高校1年生でっすっ!
「…あれ?姉ちゃん今日から?」
中学3年生の弟の隼人が、丁度起きてきた。
隼人は一言でいうとチャラい。(笑)
髪の色はこげ茶でアシメ。
私が言うほどでもないけど結構なイケメンだ。
「うん、そうだよ。」
「ふ~ん、頑張れよ!」
そう言って弟は洗面所に言って顔を洗いだした。
…男なのに肌綺麗なんてむかつくーっ!