黒白彼氏
遣ちゃんは私の姿をじっと見ていた。
…泣きそうだったけど、こらえた。
「…俺がいつお前を苦しめた?
俺と関わらないなんていい度胸してんじゃねーか。」
「…そうだよ、あんたは私を玩具みたいに遊んだじゃない。
その時の体の傷も…心の傷も残ってるの。
もう耐えきれなかった…
だから、私はあんたから逃げたの!
もう、これ以上関わらないでっ!!!」
…私の言いたいことはこれだけ。
…なのに…どうしてこんなこといっちゃったんだろう?
「…そうか、羅螺、お前は俺と別れる気か?お前の隣にはもう俺は消えたんだな?
……だったら、お前も消してやる…っ!!」
そう言って優輝はポッケから光るものを出して私に向かって走ってくる。