黒白彼氏



遣ちゃんの携帯も指輪も血だらけになっている。



携帯に貼ったプリクラなんて真っ赤に染まった。



「遣ちゃん…しっかりして…遣ちゃんっ!!」



「…うっ…羅螺……やっと彼氏らしく守れたかな…」



遣ちゃんは笑いながら言った。



「遣ちゃん…っ…そんなことどうでもいいからっ…」



私は携帯を取り出し、救急車を呼んだ。




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