黒白彼氏
* 第 2 章 *
泣き顔
≪美咲side≫
俺は気付くと羅螺を呼びとめ、強く抱いていた。
「………羅螺……」
でもこいつは震えてた。
しかも泣いていた。
こいつの泣き顔を見たのは何回目だろうか。
「…内田…美咲……。
……やめろ!離せ!!!!」
「………。」
なぜか声がだせなくなった。
なぜか切なくなった。
すると羅螺が俺の腕を振り払った。
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泣き顔