黒白彼氏
≪美咲side≫
「…なあ、俺さ、お前のこともっと知りたいって思うんだ。」
…きもいことを言ってしまった。
『知りたい』だなんてストーカーみたいだな。(笑)
…でも本当のことだった。
俺は羅螺の頬に手を伸ばし、涙を拭いた。
彼女はそのときも震えていた。
「こうやって人に触られることに恐怖があるのか?
…俺はただ、お前と一緒にいたいだけなんだよ。」
…恐怖なのか?
「…人…じゃないよ…男に触れられるのが怖い…」
…やっぱりか…。