黒白彼氏

「あ？…なんだ美咲か…。」



…美咲…？



「なんだじゃねーよ、この子、怖がってんじゃん。」



どっかで聞いたことあるような名前。



「チッ…美咲怒らせると怖えもんな…わかったよ。」



男の人…たぶん怜司とかいう人は私の手を離した。



その途端、私は腰が抜けて地面に座り込んだ。



「…お前…っ…。
……おい、怜司、お前らもう帰れ。」



「えーっ、なんでだよっ！？
せっかく超美人発見したのによーっ？」



「…いいから帰れ。」



「…わーったよ…おい、帰るぞ。」



男の人１人以外みんなどこかへ行った。