黒白彼氏
≪羅螺side≫
私は今、真っ暗な闇の中にいる。
怖くて怖くて走り続けた。
…だれだかわからないけど…誰かが追いかけてくる。
よくわかんないけど捕まっちゃいけないような気がした。
すると前に光がみえ、そこに人影があった。
『……ら……羅螺……おいで…』
遣ちゃんだ。
私は遣ちゃんの元へ全力で走った。
でも遣ちゃんはどんどん離れていく…。
『遣ちゃん…待って…遣ちゃん……』
「遣ちゃんっ!!!」
…ただの夢か…。
でも私の目からは涙がとまらなかった。
「…大丈夫か?」