黒白彼氏
姉ちゃんは階段を上っていく。
「あれ?姉ちゃん、エレベーター使わないの?」
「こんくらい、歩くの!
ちゃんとスタイルにも体重にも気をつかわなきゃ。
ほら、あんたも歩くよ!」
「え~っ!?」
そう言って姉ちゃんは私の腕を引っ張った。
「はあ…はあ…」
「何?あんたもう疲れてんの?
まだ3階じゃん。」
「私、運動音痴なんだからしょうがないでしょ!」
体育の評価は中学のときは5段評価中2。
ずーっと2だよ?
ある意味天才じゃないっ?(笑)
「こんなんに運動音痴もないっしょ!」
姉ちゃんは再び歩き出す。