黒白彼氏
男の好みに合うような女を演じてきた。
そのたび髪色も変えた。
おかげで髪も痛みまくり。
どれだけ親や姉弟、先生に言われても無視。
喧嘩も沢山してきた。
今日は久しぶりに学校に行った。
周りからの目は痛いけど、気にしてなかった。
私が奪った男のモトカノはすごく睨んでいたりもする。
でも私が睨み返すと、すぐに視線をそらす。
だったら最初から睨んでんじゃねーよ。
「あれ~、羅螺じゃん?」
後ろを振り向くと幼馴染の安藤遣汰【アンドウ ケンタ】。