黒白彼氏



誰にも相談する人なんていなかった。



…だって今まで沢山迷惑をかけてきたから。






優輝と付き合い始めて1年が経った。



別れたい。



ずっと思ってきたが、そう言っても殴られるだけだった。



そしてまた彼は甘い言葉を私にかける。



『ごめん…俺、羅螺がいないとダメなんだよ…』



私は優輝の言葉に酔わされた。



ある日、また優輝に呼ばれ、殴られ、蹴られ、やられた。



そして、すぐに甘い言葉をかけられ、帰った。



…というより帰らせられた。



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