黒白彼氏




帰る頃にはあたりは真っ暗。



私は近くの土手を歩きながら帰った。



…こんなもの慣れちゃいけないんだろうけど慣れた。



苦しくても誰も助けてはくれない。



そんなことわかってるけど…もう手遅れ。



それもわかってるよ…。



わかってるよ………。



「シクッ……シクッ…グスン………うわあああああん…」



私はその場にしゃがみこんだ。



もう嫌だ、死にたい。



…そうだ、死ねばいいんだよ。






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